人口ボーナス期/オーナス期 それぞれの最適マネジメントの違い

解説

人口ボーナス期…従属人口指数が低い状態(≒15~64歳の生産年齢の人口が多く、14歳以下または65歳以上の人口が少ない)。この期は、労働力が豊富で、老人が少なく社会保障が安く、国が経済発展を遂げやすい時期。インフラ整備など重労働が多いことや、経済発展途中のモノ不足の状態のため製品と作れば売れる状態(カラーテレビ、エアコン、洗濯機…などに代表される)。そのため、男性が長時間とにかく働くことで成長を遂げることができる。また「同じものを沢山」提供すれば市場のニーズは満たせ、労働力も豊富なため、経営側が強く転勤や残業で労働者をふるいおとし、忠誠心のある人を揃えることが、効率的な経営となる。均一な人材を揃え、管理コストを低く抑えることが有効。

 

人口オーナス期…従属人口指数が高い状態。人口ボーナス期を進めると、経済発展を遂げる。経済発展によって①医療や社会保障の発達による寿命の延び②高収入・高学歴化③高学歴化がもたらす晩婚化・少子化④人件費の高騰 の4つが発生する。そのため、生産年齢人口は減り(晩婚化・少子化)、老人が増える(寿命の延び)ため、1人当たりの負担人数が多い時代がくる。この頃に、今までの「安く大量にモノを作る」という経営手法は通用しない。理由は①人件費水準があがり他国に負ける(日本は中国の8倍、インドの9倍の人件費)②経済発展を終えモノ自体が充足している。それでは何をすればよいか?イノベーションを起こすしかない。イノベーションとは非連続的な成長のこと。1日8時間をサービス残業して10時間働いて価値を生み出すのではなく、革新的なサービスや価値を作ることで2倍3倍10倍の成長を遂げていくこと。そのためには、【多様な人材がフラットに議論する】環境整備、心理的安全性などが求められる。また、労働力が不足しているため15歳~64歳(もしくはそれ以上)の年齢の人がなるべく1人でも多く働ける環境が必要。女性の出産・育児の問題だけではなく、男性は親の介護の問題なども発生し、労働時間を潤沢に確保できないケースが発生する。そのため、「短時間・効率的・様々な属性の人と一緒に」働くことが、人件費の抑制と労働力の確保とイノベーションにつながる。

 

こんな悩み/現状はありませんか?

  • ☑ 売上がダウンしたから、サービス残業や給与カットで対応している
  • ☑ 人が採れない、出産・育児・介護などでの一時離脱も多く、労働力が不足している
  • ☑ 経営者や前経営者が「1990年頃」までの成功パターンをもとに指示してしまっている